パテシエ 白川仁恵のおいしいニューヨーク 6
ハンバーガーを食べに行く
「アメリカと言えばハンバーガー?」と言うのも、日本から友人がニューヨークに遊びに来た時に再認識したことで、そう言われてみれば、私はニューヨークに来てから一度もハンバーガーを口にしていませんでした。ファーストフードは大人になって更に利用頻度が低くなり、元々日本でも食べていなかった事もありますが、せっかく本場(?)にいるわけですし、ハンバーガーを食べてみようと、昨年からファーストフード以外のいろいろカフェやレストランで食べています。
ニューヨークでは、古いバーのような所でバーガーがメニューに載っていたりしますが、それらはいたってシンプルな味付けで、自分好みにケチャップやマス
タード、コショウ等を加えて食べるスタイルが多く見られます。もちろんハンバーガーがメインメニューのお店もありますが、肉やフレンチフライのボリュームが多く、とっても美味しいのですが、すべてを完全に食するのはちょっと難しいですね。
今回は、特徴のあるハンバーガーが食べられるお店、そのうえお菓子の考案のヒントとなりうるカクテルが楽しめるお店を紹介します。(カクテルのお酒とフルーツ、ハーブやスパイスの組み合わせはお菓子考案の参考になるのです)
まずは、ご紹介するのは『Breslin Bar&Dining』。
ここは、29th Street のBrowdwayと5th Avenueの間 にあるここのハンバーガーの特徴は、パテにラム肉が私用されているということ。でも、ラム肉特有の臭みもなく、塩加減も丁度良いお味でした。バンズには、チャパタという欧米で親しまれているイタリア生まれのパンが使われていたようで、表面はパリッと、中はややもちっとしていました。アツアツのフレンチフライもとっても美味しい! ホテルの雰囲気とも合っていて、少し小洒落たプレートでした。
カクテルはテキーラベースの、パイナップルジュースとハーブのタラゴン。タラゴンって、とっても爽やかな味と香りがするんだなぁ〜、と再認識です。
バーテンダーさんに組み合わせかたを聞いてみると、テキーラとタラゴンはベストコンビネーションなんですって、勉強になりました。
そして次は、イーストビレッジはStuyvesant Street の 9th Street と3rd Avenueにある『THE BARREL』です。
ここはヨーロピアンタパスがメインのレストランなのですが、バーもなかなか本格的。ここでは、ランチタイムだけ食べることが出来るハンバーガーをいただききました。これはとってもボリューム満点! ふわっと外皮がパリッとしたバンズに、火の通し方が絶妙なミディアムレアのパテ、そしてトマトやレタスを挟んでいただくと、ジューシーでとっても美味しい!
切った断面も綺麗です。見た目のボリューム感に比べて食べ易く、私も難なく完食! 添えられたビーツ等の野菜のチップも香ばしく美味しくいただくことができました。
カクテルは、スターアニスを入れたバーボンをベースにアップルサイダー、ドランブイ、シナモンスティック。スターアニスは、一週間バーボンに漬けてあり、ほかの香りとうまく調和しています。こんなテクニックもあるんだな〜と感心しました。香りの方向は似ていますが味わい深く、サイダーの炭酸に乗って華やかに香りが抜けていきます。
知っているかたもいらっしゃると思いますが、現地の人のハンバーガーの食べ方を見たところ、すべての具材料をサンドしたら、半分にカットして食べていました。ボリュームのあるハンバーガーでも、これならスマートに食べことが出来ますね。
今回も、いろいろ美味しい勉強になりました。また新たなおいしい発見を探しに、ニューヨークの街を散策したいと思います

白川仁恵 Shirakawa Yoshie パティシエ 2008年よりニューヨークに在住。『Dessert café LUXEE』のエグゼクティブ シェフを経て、現在はイーストビレッジの『PANYA』に勤務。日々、新しいお菓子を考案しています。
■PANYA(パンヤ)/8 Stuyvesant Street New York, NY 10003/212-777-1930













