【ほぼスウ・その3】 『Lend Me a Tenor』
ほんわかぱっぱ~ほんわかほんわか~
毎週土曜日学校が終わると家に走って帰り、真っ先にテレビのスイッチを入れる小学生の僕。そして12時ちょうどに流れる「ほんわかぱっぱ~」・・・そう、それは吉本新喜劇のテーマソング!(12時から新喜劇って、きっと関西限定よね)。
スタンリー・トゥッチのブロードウェイ初監督作品『Lend Me a Tenor』は、まさに吉本新喜劇の世界。チャーリー浜や桑原和男が出てきても、ちっともおかしくない。
舞台は1934年のオハイオ、かの有名なオペラ『オテロ』上演の日。気難しく、わがまま言い放題のテノール歌手・ティトーがポックリ死んじゃっ て、身の破滅を恐れた支配人がアシスタントのマックスに代役を命じるんだけど(『どうせ顔を黒く塗っちゃうんだから、バレやしないって』)、ティトーを慕 う女性たちが何人も現れて大騒ぎに・・・という典型的なドタバタコメディ。
最初から最後までベタなギャグの連続で、言葉というよりは、むしろ表情やジェスチャー中心で笑わせる感じ。とにかくギャグがわかりやすいので、どちらかというと年配の人のほうが好みそうな作品だと思う(実際、観客の平均年齢は高め)。
もちろん僕もたくさん笑ったけど、アメリカの笑いのセンスについていけないシーンもないわけではなく、「いやーオバちゃんらそこまで笑わんでも」って思わず観客に突っ込みたくなる瞬間もあったりして。
ま、それはそれ。吉本新喜劇が好きな人なら、絶対に楽しめるはず。
各キャラクターが魅力的+テンポがものすごくいいので、あっという間の2時間ちょっと。とってもキュートなラストシーンも良かったし(アメリカ人はホントこの手のセンスに長けてるよね)、ストーリーを最初から最後まで早送りで再現するムチャクチャな(笑)エンディングにも皆大喜び。これでもかというくらいギャグを詰め込んだ、サービス精神旺盛なコメ ディだったのでした。この作品なら、日本人キャストで上演しても十分面白さが伝わると思う。
言葉がわからなくても勢いで笑えちゃうので、アメリカン・コメディを体感したい人にはとってもオススメ。8月15日でクローズしちゃうので、観てない方はぜひ劇場へ!






