世間はWorld Cup、私は Letter to Julie
このところ、なぜか週末に仕事をする癖がついてしまったお陰で、先日、水曜日にぽっかり時間ができた。人と集うことが嫌いで、人付き合いも苦手な私なので、こんな日は自分のためにたっぷり時間を使うことにし、ひとりでブラブラ散歩をして、お食事をして、映画を観ることにした。サッカーになんの興味もない私は、World Cup 熱高まる人種のるつぼマンハッタンで、各国のユニフォームを着たり、国旗を持って歩く人々の間をぬって歩き、選んだ作品は、遅れ馳せながら、じつは公開前から気にはなっていた『Letters to Juliet』(大照)。
これがまた、じつにベタのラブストーリーなんだけど、私、男女がスクリーン内で恋をしたり、死に別れたり、「愛してる……」とか言っちゃったりするのを見せつけられると、こっぱずかしくてその場を去りたくなっちゃう体質上、ラブストーリーを、映画館で自腹で観るのは生まれて初めて。でも先日は、なんだか、明確なまでのハッピーエンドな笑顔や、約束された幸せな結末を観たくて仕方がなくて(明らかに心が荒んでいる)、断腸の思いで(←大袈裟)これを選んだ。

舞台はニューヨークとイタリア。マンハッタンのお馴染みの光景もあちらこちらに。 Photo(s) by Summit Entertainment- © 2010- All Rights Reserved
超ざっくりしたあらすじは(知りたくない人はスキップ推奨)、「孫をナビゲーターに、はるばるイタリアまで50年前の恋人探しをするなか、それを手伝ってくれた女性(主人公)が最終的には孫息子ともくっついちゃって……」というもの。自分が年をとってきたせいか、この “昔の恋人に……”系ストーリーがやけに涙腺を刺激する。例えば、『タイタニック』とか『マンマ・ミーア』などもその類いですね。私は、日本では“オバサン”扱いされる年齢で渡米してきているんだけど、まれにニューヨークで、私の高校や大学時代の頃を知っている男性(←大抵はミッドタウンの駐在員)に遭遇すると、なんだかとてもほっとする。なぜなら、少なくとも現在の周辺の知人友人は、今のヨレヨレの私だけが “私の全て”だけど、ガキンチョの頃の私を知っている人々は、可愛いときの私(女性は若けりゃみんな可愛く見えるもんだ)を知っているんだ、という安心感を与えてくれるからだ。これは私の持論だけど、残念ながら、やっぱり人(特に女性)は、見栄え(注・見かけではない)がいろんなことに大きく左右されるものだから。
見栄えといえば、その50年前の恋人、ロレンゾを探し回る70代の女性、クレアを演じた Vanessa Redgrave の優雅で慈愛に溢れた表情に、どれだけうっとりしたことだろう。今後の私の次の目標は、間違いなく、彼女だなあ……。主役のソフィーを演じたAmanda Seyfried ちゃん、ここんとこ、やけに引っ張りだこでキレイドコな主演をもらっているけれど、私が一番好きなアマンダちゃんは、なんつったって『MEAN GIRL』 のときの、天然キャラのカレン。雑誌のインタビューでは、「じつはカレン役は、“役”っていうか自分とあまり変わらなかったので演じてる気がしなかった」って書いてあった(笑)。かわいいー
日本での公開はいつか分からないけど、日本の配給会社さんには、お願いだから、発音するときにこっぱずかしくなるような邦題をつけるのだけは止めて欲しいと切に願います。
それではみなさん、
いましばらく World Cup をご堪能ください。ごきげんよう










