パテシエ 白川仁恵のおいしいニューヨーク 4
プリン~
私はプリンが好き。そのせいか、食後はもちろんのこと、風邪を引いた時など、“プリンが食べたい” と思うシチュエーションがなぜか多いのも事実です。 おなかに優しく、柔らかくて食べやすいというのも魅力なのでしょう。なんだか、食べてホッとするんですよね。
さて、ここでその私が好きなプリンについて軽くお話ししてみましょう。プリンは大きく2種類に分けられ、一般的に呼ばれる“プリン”とは、全卵、牛乳、砂糖、バニラで構成されるもの、そしてもうひとつは卵黄、生クリーム、砂糖、バニラビーンズで構成される“ブリュレ”と呼ばれるものです。みなさんもよくご存知のプリンは、ここで説明するまでもありませんが、ブリュレの特徴は、プリンに比べて舌触りがクリーミーで滑らかなこと。フレンチスタイルのカフェやレストランで多く見られます。
これまで、パティシエ修行時代からいろいろな種類のプリンを作ってきましたが、一番人気があったのは“かぼちゃのプリン”。プリンに限らず、さつまいもや栗、かぼちゃを使ったSweetsはいつでも人気がありますが、なかでもかぼちゃはとくに人気が高い気がします。そのかぼちゃを使ったプリンを、ここニューヨークで再現できないかと、メイン素材となるかぼちゃペーストを探しましたのですが、純粋なかぼちゃペーストが手に入りませんでした。「それなら自分でペーストを作ろう!」と思い、早速かぼちゃを買ってきました。カボチャと聞くと、なんか季節はずれのような感じですが、今ではかぼちゃは、年間をとおして手に入るお手頃な食材です。
ニューヨークでは、さまざまな種類のかぼちゃがあって、果たして食べられるのか? ディスプレイだけなのか? 調理方法はどうしたらいいのか? などの疑問だらけ! まずは食べて見ないとわからないので、とりあえずかぼちゃを4種類ほど選んですべて茹でて食べ比べです!!
Kabocha squash(カボチャ・スクォッシュ)は日本のかぼちゃに良く似ていて、ほっこりとしていて甘みがあるのですが、そのほかは、すっきりとした甘みと食感が特徴で、日本のかぼちゃに比べ水分
が多く感じました。アメリカのかぼちゃの調理方法でベイクが多いのは、多分このせいだと思います。そして、このひょうたんのような形をしたButternut squash(バターナット・スクォッシュ)に
は独特の香りがあって美味しかったので、今回の“かぼちゃプリン”のメイン素材となるかぼちゃペーストは、このかぼちゃを使うことに決定! レシピと実践のもようは、次回のお楽しみです!!

白川仁恵 Shirakawa Yoshie パティシエ 2008年よりニューヨークに在住。『Dessert café LUXEE』のエグゼクティブ シェフを経て、現在はイーストビレッジの『PANYA』に勤務。日々、新しいお菓子を考案しています。









